
現場でつかえる戦略思考入門
研修の概要
対象者
若手中堅社員、現場リーダー、チームチーダー
標準日程
1日間、日帰り
研修のねらい
研修のねらい
戦略の立案は経営層やそのスタッフの仕事であって、現場はただ上から降りてきた方針にしたがって行動すればよい、と多くの人が信じています。しかし現場にころがっているビジネスやイノベーションのネタ、あるいは不都合な未来の萌芽の多くは現場にころがっているものです。これらに気づき、企業が自己変革を続けていくには、現場での注意深い観察や洞察から問題や課題を拾いあげ、解決していく現場の戦略思考がどうしても必要になるわけです。
「最近どうも職場に閉塞感が漂っている」、「お客様との信頼関係が薄れているような気がする」…。このような現場での肌感覚の違和感を拾い上げ、この違和感がどのような問題からくるのかという問いに対して仮説を立て、その因果論理を検証してみる。この因果論理の本質をあなたなりに掴むことができれば、これが強い問題意識となって、ではどうすべきか、という洞察を推し進めてくれます。この「ではどうすべきか」が現場でつかえる戦略です。
本研修では、各自の現場における問題意識をドライブフォースとして戦略を構築していく方法を学んでいきます。現場での問題を戦略に落とし込む思考訓練を主体とした研修です。
研修の進め方
本研修では、戦略思考の基礎となる分析手法やフレームワークを現場の問題に適用してみることで、これらをつかい分けることの効用を体感いただきます。さらに演習とグループ討議をつうじて現場での問題意識を明確にし、これを起点に、「どうすべきか」という現場の戦略をともに考え、共有していきます。
研修参加にあたっての注意点
【受講準備について】
研修前に事前課題が課された場合は、研修開始までに事務局へ提出してください。
【到達目標】
現場目線で戦略を描く力を身につけることを目指します:
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分析フレームワークのつかい方、戦略の基本パターンを理解する。
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各自の現場での問題意識を明確にする。
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現場での洞察から本質的な課題への打ち手を提示できる。
【受講に際して】
研修ではプライバシーにかかわる情報が開示される場合もあります。研修で知り得た個人情報には守秘義務を負うことを事前に了解のうえ、参加してください。
テキスト等
講義スライドを中心にしたオリジナルの資料に加え、適宜ワークシートを配布します。
参考書等
適宜、紹介します。
受講者への要望
グループ活動には、互いに当事者意識(=責任)をもって参加してください。自分を知り、自分の可能性を試す場だという心構えで臨んでください。
研修カリキュラム
the Day
イントロダクション
1. 戦略とはなにか
2. 現場での問題をロジカルにとらえる
3. 自社/職場のミッション、ビジョン、戦略
4. 事業の現状・環境を理解する(3C、SWOT、5つの力)
5. 戦略の方向を定める
6. 強みを生かすアイデア
7. 現場でとるべき戦略としくみづくり
8. マーケティング戦略(STP、4P)
9. 技術戦略
10. 生産戦略
11. 組織戦略
12. 自分を突き動かすもの
クロージング