top of page

理系採用面談攻略のポイントとは

更新日:2018年8月26日

  企業が新たな人材を採用する目的は、その企業の将来を託せる人材を補給することにあります。企業はつねに生成発展を続けなければ消滅するしかなく、新たな血を輸血し続けなけばならない宿命にあるのです.したがって,これを読んでくれているあなたがそういう企業の血となりたいのであれば,その企業がどのような血を求めているかをまず知らねばなりません.  実は,この求める血というものは,志望企業によってそれほど異なるものではないようです。なぜなら「あっ,この人ほしいな」 と思わせる人は、往々にしてすでに数社から内定をもらっていることが多いという経験的な事実があるからです。つまり、どの企業も、 欲しいとおもう血液型は似通っているということです。  私は10年以上、電機メーカーの開発部門の責任者として、最終的に採否を決める技術面談の面談員を務めてきました。技術面談まで選考に残った入社志望者はいずれも優秀な人たちでしたが、その半数以上は最後の技術面談で申し訳ないことになってしまうのが常でした。実は、そうなってしまう人たちにはいくつかの共通した側面、つまり面談員の「?」を買うパターンというものがあるのです。 それに面談員の心に「?」が灯されると、どんなに有名大学あるいは高偏差値大学の出身であっても果たして「不採用」と判定します。 だって「こんな人、一緒に仕事したくはないね」とか「こんな人が部下になったら大変だなあ」とかを連想させる人物を 進んで採用するわけないじゃありませんか。では、どのような人物が「この人なら一緒に仕事してもいいな」とか「この人なら部下にしてもいいな」 と思ってもらえるのでしょうか。これが第1のポイント、「人物」の要件です。たとえばどのような人物が評判よくないのか、代表的な事例をいくつか挙げてみましょう。

 「私は大物。まかしてくださいオーラ」自信たっぷりだが、専門性についてのインタビューに入ると、砂の器のように崩壊するひと。

 「こんなにやさしく、わかりやすい説明ないでしょ」って?こちらにも知性のかけらはある。わかりやすく説明しようと専門用語を砕きすぎ、ひとを小バカにしたような稚拙なたとえで説明されると、さすがにこちらもイラっとくる。

 「馬鹿丁寧の慇懃無礼」自分をつくりすぎた挙句、素の自分を見失っていることが透けて見えるひと。普段そんなふうに他人とはかかわっていないでしょう!

 「どうです、この土俵なら私が勝ちだ、という含み笑いの上から目線」そりゃ、あなたのご専門をそれほど勉強はしておりません。だから、どれほどすごいのかも、その説明では難しすぎて、わかりません。うちの商品をお客様に説明するときも、そうしますか?

 ここから浮かび上がってくる好ましい人物像とは、自分をつくらず、自分の強みや長所、能力を簡潔・明解にいえるひと、となります。これ、言うのは簡単ですが、実践はとっても難しいことですよね。  もちろん専門性において優れた能力を有することも重要です。これはある程度、高偏差値大学出身者に有利であるようです。ただしこれはあくまでそうした大学出身者のほうが専門能力の高い人物である確率が高いという共通認識が前提であるだけで、高偏差値大学出身者であっても、課題の核心や論点をはずしたやりとりをくり返した挙句、「思考特性に問題あり」と判定されることもよくあるのです。 逆に、そこまで目立たない大学出身者でも、面談員をうならせるやりとりを演じ、見事採用を勝ち取ることも少なからずあります。 ここでのポイントは「ほとんどの面談員は、あなたの専門分野のことをあなたほどは知らない」という大前提をつねに頭に置いておくということです。ここをおさえて、自分の「専門性」をいかに素人へもっともらしく訴求できるかが第2のポイントです。  つまり、「人物」と「専門性」の両面から判断して「この人なら一緒に仕事してもいいな」とか「これなら部下にしてもいいな」 と思ってもらうこと。そこにはなにが必要かをみなさんに気づいていただき、共有することで、みなさんが将来企業で活躍し、任される人材となれることを応援する。 それがわたしたちの仕事です.





 
 
 

Comments


bottom of page